義歯排列支援器具　はいれつナビ

写真は咬合器をセットしたはいれつナビ
（咬合器の種類によってはいれつナビの形は違います）

●材質
はいれつナビの主要材質はアルミ（アルマイト仕上）です。

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義歯における人工歯の排列は、上下顎の歯槽頂線と深く関係しています。しかし、上下顎の歯槽頂線の相互関係を知る方法はこれまでありませんでした。直線であろうと曲線であろうと、模型上に線を描き、その両端を見ながら排列していました。歯槽頂線も歯槽頂間線もバイトリムにさえぎられ、観察もままなりませんでした。経験、勘、コツだけでなく、美的な並べ方もが重んじられたことさえあり、初心者が人工歯排列をマスターするのはたいへんな苦労でした。
しかしこれからは、はいれつナビがあります。はいれつナビを使えば、上下顎歯槽頂線の対向関係を全体像として正確に把握でき、“片側で強く噛める”ほどに安定した総義歯も現実のものとなるでしょう。

特徴と成果
●はいれつナビは、上下顎の歯槽頂線を1枚の透明板に記録する治具です。お使いの咬合器に模型をマウントして、はいれつナビにセットします。下顎は黒色油性ペンで、上顎は反対面に赤色油性ペンで記録します。一連の操作はとても簡単です。
●はいれつナビには、代表的な咬合器に対応した6種（2004年7月1日現在）の専用タイプがあります。どのタイプも、咬合器のセットは簡単に行なえます。　
●記録された上下顎歯槽頂線を観察・解析して、次のような成果を得ることができます。
（1）上下顎歯槽頂線のカーブと対向の観察から、義歯にかかる力や力の方向を解析し、人工歯排列の最適プランを練ることができます。これにより、片側で強く噛んでも揺るがない吸着力の高い義歯や、中央で割れることのない上顎義歯のプランが可能となります。
（2）不調な義歯の床内面にシリコーン樹脂等を充填して模型を作り、それを咬合器にマウントして上下顎歯槽頂線を記録。歯槽頂線と不調義歯の排列を観察して不調の原因を解明し、効果的な修正プランを練ることができます。